📌1.【資金管理】は、相場で生き残るために必要不可欠である最重要スキル
資金管理は、これから厳しい相場の世界で長く生き残っていくために必要不可欠なスキルです。
世界でも有名な投資家であるジョージ・ソロス氏も「まずは生き残れ。儲けるのそのあとだ。」という名言を残しているのですが、この「相場で生き残る」ために必要なスキルこそが【資金管理】だと私は考えています。
これからお伝えいく資金管理は、「1回のトレード毎の損失を限定する」といった狭い考え方ではなく、もっと広い文脈で多角的な視点を持った資金管理の考え方です。
今回の記事はとても内容が長くなると思いますが、FXで生き残るためにとても重要なスキルなので必ず覚えておいていただきたい内容です。
いくら勝率の高いトレード手法が身に付いていたとしても、この資金管理のスキルが身に付いていなければ、「1回のトレードで巨額の損失を抱えて相場の世界から退場」することになったり、「勝ち続けているのにお金が増えていかない」「税金が払えない」といったことになりかねません。
例えていうなら、大きな穴の空いたバケツに水を溜めようとしているようなものです。
そのぐらい資金管理とは、相場で長く生き残るために土台となる重要なスキルであるということなんですね。
資金管理という土台があってこそ、これまでの学んできたスキルが活きるということを必ず覚えておいてください。
📌2.FX(投資)は必ず余剰資金で行う
トレードはメンタルが大事とよく言われると思うのですが、お金の余裕はメンタルの余裕に直結すると考えています。
私の所属しているFXスクールやFXオンラインサロンでは、負けた悔しさから負け分を取り返したい一心でリベンジトレードを繰り返してしまったり、ポジション保有中すぐに損切すべき場面で「お祈り状態」でなかなか損切できずに含み損がどんどん膨らみ大きな損失を抱えてしまったという声をよく聞きましたし、私自身も痛いほど体験してきました。
こうなってしまう原因の多くが、自身の資金に対して適切なロット数(レバレッジ)ではなかったり、自身の資金そのものが余剰資金ではなく生活費でトレードしていたということです。
つまり資金の余裕がないことで適切な判断ができずに負けトレードや感情的トレードに直結しているということです。事実上、お金のストレスはIQを下げるともいわれています。
本来なら、余剰資金を元手にレバレッジを上手く活用することで短期間で利益を上げ、さらに複利の力を利用してさらにロットを上げながらトレードして利益を増やしていくものだと私は考えています。
まだ若い独身の方であれば「余剰資金=毎月の黒字分」という考え方ができるかもしれませんが、
進学を控えたお子さんがいらっしゃる方やこれから住宅ローンを抱える方、将来的に親の介護などで近い将来まとまったお金が必要になる方は、その分を考慮して余剰資金の概念を考えていく必要があります。
そのあたりはご自身の生活環境などを考慮してシビアにお考えください。
余剰資金があまり無い、なかなか残らないという方は、まずFXを始める前に余剰資金を確保するために自身の生活を見直し、「お金を貯める力」「お金を守る力」を身に付ける必要があります。
私自身、FXを本格的に始める前はお金そのものの勉強から始めて、まずは自分自身に必要なマネーリテラシーを身に付けて収入と支出のバランスを整える。そして余剰資金がある程度貯まる間にFXに関する知識やスキルを身に付けてデモトレードで実践と検証を繰り返しながら手法を確立。そこからようやく少額から本番トレードといったフェーズ毎に分けてきました。
そうやって慌てず、知識とスキルを磨いて確実に資金を増やしていく。その為の生活自体の基盤がこれから相場の世界で長く生き残るために必要です。
マネーリテラシーは投資に限らず、普段の生活において非常に大切なスキルとなるので、まずは大きな基盤を作るという意味で生活基準を見直してみてほしいと思います。
📌3.許容損失額を決めて、損切からトレードを考える
結論から申しますと、レバレッジを基準とするのではなく「許容損失額からロット数(レバレッジ)を算出する」ということです。その理由として
本やネット情報では「初心者は2~3%のレバレッジから始めるべき」といった内容が多く見受けられますが、
本来ロット数は、その時その時のトレード内容によって変わってくるものであるべきだと思いますし、トレードで唯一コントロールできることは「損失」だからです。
FXトレードで、勝率や相場をコントロールすることはできませんが、損切(ロスカット)は自分でコントロールできます。
まずは自身の許容損失額を決める→実際にチャート分析をして今回のトレードで狙えるゾーンを決める→そのゾーンの中で利確、損切、エントリーを決める→決めた損切幅(pips数)を基準に計算すると適切なロット数を算出することができます。
まずは単純な考え方として、
1万通貨の1銭(1pips)の値幅=100円の損益
1万通貨の1円(100pips)の値幅=10,000円の損益
を基準として考えてみてください。


そしてあなたの決めている許容損失は資金の1%である1万円の設定とします。
現在のレートからざっくり1ドル160円の時、上の図のようにチャート分析から、利確、損切、エントリーの戦略を立てました。
今回の損切幅は10pipsなので、公式を当てはめてみると
10万通貨の1銭(1pips)=1000円なので、単純に10銭(10pips)は1万円となります。
なので10万通貨での取引になります。
現在のレートが1ドル160円と考えると、160×10万通貨=1600万円分の取引になるので、1600万÷100万円(資金)=16
つまり16倍のレバレッジをかけて取引していることになります。
仮に、50pips~100pipsまでダラダラと含み損を抱えたままポジション保有していると5万円~10万円と損失は出てしまいますが、1万円と決めたら割り切って損切する!という潔さも重要になってきます。
損切ルールをしっかり守れているなら負けを全く気にする必要はありません。また戦略を建て直せば良いだけですから。
ですので、損益計算の方法と公式はしっかりと覚えておきましょう!

📌4.許容損失は資金の1~2%とルールとして決める
📌3でお伝えした内容になりますが、あらかじめ決めた許容損失額を基準にトレード戦略を立てることで自身の資金に対するリスクを最小限に抑えたトレードをすることができます。さらに資金の1%~2%が損失だと明確にしておくことで割り切ってトレードすることができます。
負けた場合の損失額が分からないままトレードをしてしまうから、私たち人間は不安になってメンタルがブレブレになってしまうという側面が出てきてしまいます。
その結果、ルールを破ったトレードや感情的になったギャンブルトレードなど、冷静さを欠いた行動につながってしまうのです。
個人差はあると思いますが、これで感情的になるのであればまだまだ資金に余裕がないか、ロットを張りすぎているかだと思うので、
実際にトレードをしながら自身で上手く調整していくことが必要です。
FXについて勉強しているとリスクリワードというワードがよく出てくると思います。
リスクリワードレシオとは、
1回のトレードにおけるリスク(損失)、リワード(利益)、レシオ(比率)のことです。
例を挙げると、
📌3の図で、損切幅が10pips、利益幅が20pipsでの期待値を算出できるようなトレード戦略を立てたとします。
これを比率で表すと、リスク(10)に対して利益(20)=レシオ(1:2)
つまりこのトレードのリスクリワードレシオは1:2の期待値が込められているということになります。
仮に全て10万通貨でリスクリワードレシオ1:2のトレードを1か月の間で20回行ったとします。(土日を除く)
そして、勝ち負けを繰り返しながら勝率が50%の結果で終わりました。
この場合の損益は、
2万円の利益×10回=+20万円
1万円の損失×10回=-10万円
結果として、リスクリワードレシオ1:2のトレードを意識したことで50%の勝率でも10万円の利益を上げることができました。
このように、常にリスクリワードレシオを意識しながら、損失に対して利益の幅を広くトレードすることで、仮に勝率が50%を割っても利益を上げることができるのです。
ただ、あまりにもリスクリワードレシオを意識しすぎて損切幅を狭く設定しすぎたために、即損切に狩られてしまったり、利益幅を大きく設定しすぎたために、レートが届くことなく逆行してしまったりと、せっかくシナリオ通りになっていたのにもったいない結果になったことはよく聞きましたし私も何度も悔しい思いを経験しました。
実は私個人的には、リスクリワードレシオは最悪1:1でもいいのではないかと考えています。
その理由は、リスクは元々なくなってもいい金額で設定しているので、後は確実に利益が取れればいい、つまり勝てばいい。という考え方です。
これはまた別記事にて詳しく解説するのですが、ポジションは保有期間が長ければ長いほど、トレードはすればするほどリスクは高くなりやすいです。
なので、利益方向にレートが動けば堅実性を考慮してに1:1で利確するのもアリだと思うのです。
私はこのような考え方も持っているので、リスクリワードレシオを1:2以上を意識することを覚えておくのが大切であると考えてください。
📌6.複利の活用と余剰資金の積立てでお金を増やす力
FXでの「お金を貯める力」と「お金を守る力」を理解できたら、次は「お金を増やす力」の考え方を理解し、身に付けていきましょう。
これまで、許容損失額を決めて損切からトレード戦略を立てることで資金管理していくことの解説をしてきましたが、これから資金を増やしながらロット数を上げて複利を活用し、資金を爆発的に増やしていく資金管理の方法について解説していきます。
とても単純なことなのですが、FXでトレードできるほど余剰資金を残せているのであれば、引き続き毎月の余剰資金を証券口座に入れて元手を大きくしていくということです。
例えば、最初の資金が100万円あって、毎月FXにつぎ込める余剰資金が5万円残せる生活環境であれば証券口座に毎月5万円入れていきます。
そうすることで、資金は105万円になり許容損失額が1%なら10万5千円。その分ロット数を上げることで1回のトレードで得られる利益を上げることができます。
そこで注意していただきたいのが、5万円を余剰資金として入れたら、その月の負けていい額を5万円以内に絶対に抑えてほしいのです。
つまり最初の100万円は必ず資金として残すということです。
仮に、その月で5万円負けたとしても、次の月でまた5万円入れてトレードします。その月もトータルで負けていい金額は5万円に抑えます。
もし次はトータルで5万円の利益を上げることができたら資金は110万円になります。
そして次の月でまた余剰資金の5万円を入れて資金は115万円です。
この月で負けていいのはトータルで5万円として、110万円は必ず守り抜きます。
このように繰り返していくことで、前回の資金を守りながら資金を雪だるま式に増やしていくことができます。
これがFXでいう最強の複利の活用方法です。是非この考え方を取り入れてください。

📌7.適度に出金して使うことも大切な資金管理のひとつ
それはお金を稼ぐことを目的にFXという手段を選んだだけです。ただ、「お金を稼ぐ」そのものを目的、目標としてFXを始めたわけではないのではないでしょうか。
お金を稼いだ先に買いたいものや、やりたいことなど、何かしらに使うことを目的としているはずです。
だとしたらその目的を少しずつでも叶えていって、これから長く相場の世界で生き残っていくためのモチベーションにしていきましょう。
明確な目的がなければ、本来の自分軸がブレてしまい、ルール破りなトレードをしてしまったり、何のためにFXを頑張っているか分からなくなり、途中で離脱してしまい結局元通りの生活に戻ってしまうことも十分考えられるかもしれません。
これらを事前に防ぎ、モチベーションを維持しながらトレードしていくためにも、適度に出金して使っていくことも大切な考え方だと思います。
口座内のお金は、出金して自分の手に掴んではじめてあなたのお金になります。
自分自身の力で稼いだお金を出金した時の喜びは、会社員やアルバイトの給料日とはまた違った特別な感情を味わうことができます。
このように「自分の力で頑張って稼いだお金を使う」を体感してFXの楽しさを再認識して、またトレードに励む。
新たなモチベーションの維持方法としても、適度に出金するというルールを検討してみてくださいね!
- 資金管理は「守る力」「貯める力」「増やす力」を身に付けて相場の世界で生き残っていくためのスキル
- 「貯める力」は自分自身の生活水準を見直し、余剰資金を確保する
- 「守る力」は許容損失額を決めて、損切からトレード戦略を立てる
- 「増やす力」は複利と余剰資金を活用する
- 適度に出金して使うことでモチベーションを維持する

